「人と比べるなんて意味がないよ」「自分は自分」。
そんな言葉に、これまで何度救われてきたでしょうか。
でも、ふとした瞬間に、心がモヤモヤすることはありませんか?
SNSで同世代の女性がキラキラした暮らしをしていたり、昔の友人の活躍を耳にしたり。
職場や家庭での自分の立ち位置を、つい誰かと比べてしまうこと――。
正直、「人と比べない生き方」は、私たち50代には少し無理があるのかもしれません。
でも、実はそれでいいんです。
比較するのは自然なこと。問題は「その後どう向き合うか」
私たちは子どもの頃から、ずっと“比較”の中で生きてきました。
- テストの点数
- 運動会の順位
- 友達との人気度
大人になっても、比較は続きます。
- 仕事の成果や評価
- 家庭の状況や収入
- 見た目や健康状態
でも、こうした比較は自分の今の立ち位置を知るためのヒントにもなるのです。
誰かを見て「素敵だな」と感じるその気持ちには、**自分の中にある“憧れ”や“なりたい自分”**が隠れていることも。
だからこそ、落ち込んで終わるのではなく、
「私はどうなりたいのか?」という自己対話のきっかけに変えることが大切です。
落ち込む心に気づいたら、それは“成長のチャンス”
1.「すごい」と思った相手からヒントをもらおう
SNSで資格取得や新しい趣味に取り組む同世代の女性を見ると、
「私、何もしていないな…」と落ち込むこと、ありませんか?
そんなときは、その人のどんな点に惹かれたのかを観察してみましょう。
- 行動力
- 前向きな姿勢
- 好奇心の強さ
それは、あなたの中にも眠っている可能性のある“種”なんです。
少しずつでもその種を育てれば、比較はやがて自己成長のきっかけになります。
2.「足りない部分」より、「すでにある宝物」に目を向けよう
ないものばかりに目を向けていませんか?
でも、50代という人生の折り返し地点まで生きてきた私たちには、
**すでにたくさんの“宝物”**があります。
- コツコツ働いてきた経験
- 困難を乗り越えた力
- 支えてくれる家族や友人との関係
これまでの自分の歩みを振り返って、
「私、ちゃんと生きてきたな」と感じてみてください。
「自分を認める比較」で、人生が軽やかになる
1. 他人ではなく「過去の自分」と比べてみる
- 人間関係をうまく築けるようになった
- 昔ほど失敗を引きずらなくなった
- 感情を言葉で伝えることが少しできるようになった
そうした小さな変化や成長に気づくことは、自己肯定感を育む第一歩です。
2. 比較の裏側にある「本当の気持ち」に気づく
誰かを見て焦ったときは、こう自分に問いかけてみてください。
- 「私は本当はどうなりたいんだろう?」
- 「なぜこの人と比べてしまったのかな?」
比較は、自分の本音や願いを映す鏡。
その感情に素直に向き合ってみましょう。
3. 最後に言いたい。「私は私でいい」
どんなに比較しても、最後にはこの言葉に戻ってきてください。
「私は私でいい」
「私には私の人生がある」
「この年齢だからこそ、できることがある」
声に出してみると、不思議と心が軽くなります。
自分を認める言葉は、毎日の暮らしの中で心を整えるお守りになります。
50代は「人と比べて落ち込む時代」ではなく、「自分らしさを味わう時代」
50代にとって「人と比べること」は、決して悪いことではありません。
大切なのは、その後に自分とどう向き合うかです。
落ち込む日があってもいい。
でも、そこで「私には私のペースがある」と認めてあげること。
比較を自己理解や成長のチャンスに変えていくこと。
前回の記事(50代からの自分を大切にする習慣)でもお話ししたように、
これからはもっと、自分の心の声に耳を傾ける暮らしを大切にしていきましょう。
最後に|「比べてもいい。でも、私は私でいい」そんな50代を一緒に
私、瑠依も、同じ50代の女性として日々揺れながら生きています。
比べて落ち込むこともある。自信が持てないこともある。
でも、それでも前を向いて、自分のペースで歩いていけたら。
そんな想いを、あなたと一緒に分かち合っていけたら嬉しいです。
どうか今日も、人と比べることに縛られず、あなたらしく輝ける一日でありますように。