「亡くなった愛犬の遺骨、自宅に置いたままでいいのかな…?」
そんな迷いを抱えている方へ。このブログ記事が、あなたの心の整理の手助けになればと思います。
私が12年間共に暮らした愛犬が旅立ってから、遺骨はずっと自宅にありました。生前、わんこは私の心の支えでした。朝は一緒に起き、疲れて帰宅すれば迎えてくれる。喜びも悲しみも、無言で受けとめてくれた大切な存在です。
だからこそ、「手放す」ことに踏み切れず、長い間そばに置いていました。
けれど50代を迎え、人生の節目を感じることが増えてきた今、「本当の供養って何だろう?」と改めて考えるようになりました。今回は、〈愛犬の遺骨を自宅に置いておくことは問題なのか?運気や供養の観点からどう考えるべきか?〉について、私自身の体験を通してお伝えします。
遺骨を自宅に置くと不幸になる?風水・宗教・心の視点からの考察
「遺骨を家に置くと運気が下がる」といった話を耳にしたことがある方も多いでしょう。ですが、その根拠はあるのでしょうか?
1. 風水的に「陰の気」が滞る?
風水では、遺骨は“陰の気”を持つとされており、生活の中心であるリビングや寝室に置くと、気の流れが滞って運気が下がると考える流派もあります。
ただし、これはあくまで一つの思想にすぎません。私は遺骨を安置している間、毎日「ありがとう」と声をかけ、花を手向けていました。すると、むしろ心が整い、穏やかな気持ちで日々を過ごすことができたのです。
2. 魂が成仏しにくくなるという宗教的な考え方
一部の宗教では、「遺骨を手放さないことで、魂が旅立てなくなる」とされています。つまり、納骨とは“さよなら”ではなく、「あの子の新しい旅立ちを支える儀式」なのです。
私自身、「まだ一緒にいたい」という想いが強く、なかなか納骨に踏み切れませんでした。でも時間が経つにつれ、「きちんと送り出すこともまた愛情なのかもしれない」と思えるようになりました。
3. 心理的影響で悲しみが長引く?
遺骨が身近にあることで、気持ちの切り替えが難しくなるケースもあります。私も長い間、思い出にすがるように遺骨を見つめる日々が続きました。
でも、8年という歳月の中で少しずつ心が癒え、「前を向いて歩いていこう」と思えるようになったのです。
【選択肢の整理】納骨か、自宅供養か?自分らしい形を選んでいい
ペットの供養に“正解”はありません。大切なのは、自分の心が納得するかどうか。ここでは、納骨と自宅供養、それぞれのメリットをご紹介します。
◆ お寺や霊園に納骨するメリット
- 安心できる供養の場がある
僧侶の読経や法要があり、宗教的な儀式を通じて気持ちに区切りがつけられます。特に50代以降、心の整理に役立つと感じました。 - 前を向くきっかけになる
「旅立ちの場所」へ送り出すことで、自然と生活に変化が生まれ、心にゆとりが戻ってきました。 - 風水的に安心
家のエネルギーの流れが整うという考えもあります。運気が気になる方にとっては、背中を押してくれる判断材料になるかもしれません。
◆ 自宅供養を選ぶ場合のポイント
- 安置する場所を選ぶ
生活の中心ではなく、静かで落ち着ける場所を選び、小さな供養スペースを設けると良いでしょう。 - 日常的な供養を大切にする
お花やおやつを供え、「今日こんなことがあったよ」と話しかけるだけで、心が安らぎます。 - 納骨のタイミングに決まりはない
「いつまでに納骨しなければならない」というルールはありません。気持ちの整理がつくまで、そばにいてもらってもいいのです。
【まとめ】供養は“形”ではなく“気持ち”がすべて
「愛犬の遺骨をどうするか?」は、“不幸になる・ならない”で決めるものではありません。科学的な根拠はなく、あくまでスピリチュアルな思想のひとつです。
- 納骨も自宅供養も、自分の気持ちが落ち着く方法を選べばいい
- 一番大切なのは、亡くなったペットの安らかな眠りを願う“気持ち”
納骨を終えた今でも、私は彼が「そばにいてくれる」と感じています。写真に話しかけたり、好きだったおやつを供えたり…。そのひとつひとつが、私の心を穏やかにし、前向きにしてくれるのです。
50代は、人生を見つめ直すタイミングでもあります。だからこそ、「自分らしい供養のかたち」を選び、自分を責めずに心をいたわってあげてくださいね。